伊藤英人の狩猟本の世界

13.『黒焼の研究』小泉榮次郎著、宮澤書店、1921年(復刻版は谷口書店、1987年)

黒焼きの種類と薬効。黒焼きとは野生動植物由来の民間薬である。映画「千と千尋の神隠し」では、媚薬の「いもりの黒焼き」が登場した。熊の胆と同様に価値が高く、上記の2.『猪・鹿・狸』にも、シカの胎児の黒焼きが高値で売れたために春先の妊娠メスばかりを狙ったとある。黒焼きは現在も東京御徒町「伊藤黒焼店」などで販売している。

伊藤黒焼店HP:http://www.geocities.jp/itoukuroyakiten/index.html

黒焼の研究