伊藤英人の狩猟本の世界

40.『被差別の食卓』上原善広著、新潮社、2005年

世界の被差別民の食事。ソウルフードは、余り物の利用を余儀なくされた方々の魂(ソウル)の証。たとえばフライドチキンは、黒人奴隷が主人の食べ残しをカリカリに揚げて、高カロリーにして肉体労働に備えたソウルフード。日本はアブラカスとサイボシを収録。余り物をなんとかして食用に変える方法は、「揚げる」、「煮込む」、「スパイスでごまかす」。

40.『被差別の食卓』上原善広著、新潮社、2005年