伊藤英人の狩猟本の世界

83.『イマドキの野生動物』宮崎学著、農山漁村文化協会、2012年

野生動物と人間の軋轢について、最新事情を写真でつづる。取り上げられたテーマは都市動物、ロードキル、シカ増加、外来種、農林業被害などで、ことごとく野生動物が優勢であることをレポートしている。さて、これに対抗し、「軋轢」を「共生」にまで導くリーダーは誰であろうか。現代の狩猟者に任せられるのか? 狩猟には、今や鳥獣の捕獲にとどまらない、社会的役割がある。狩猟をするからにはこの辺に志を設定して勉強していきたい。獣道の写真も少しあるので、ワナやる人は足下に注目し、獣が道のどこを通ったか、お急ぎか、ほかには群れ構成、カメラへの反応などをじっくりみてほしい。獣道の読み方については、エゾシカ協会ニュースレター33号の「ワナ猟の世界」を参照してください。

83.『イマドキの野生動物』宮崎学著、農山漁村文化協会、2012年