2006エゾシカフォーラム報告書(pdf、2.6MB)のダウンロード
北海道では急増した野生のエゾシカが天然林・牧草地・畑に食害をもたらし、自動車・列車とひんぱんに衝突事故を起こすなど、「マイナス資源」と見られがちです。
しかし視点を変えると、自然観察や狩猟といった「エコツアー」の対象として魅力にあふれ(教育・観光資源)、またその肉は健康的な高級食材としても人気が高く(食品資源)、皮革や角は加工品原材料としての価値を認められています(加工資源)。
こうした中、食肉としての利用については、これまで制度化(又はルール化)された衛生処理システムがないことが活用していく上で大きな課題でしたが、今年度、北海道では10月を目途に一定の基準作りに着手するとともに、エゾシカ肉の消費を促すための戦略商品づくりに取り組んでいます。
また釧路(阿寒)・根室では、生け捕りにした野生ジカを一時的に肥育して安定的にエゾシカ肉を出荷する「一時養鹿」事業が始まりました。
エゾシカを「プラス資源」に転じ、北海道の魅力的な天然資源として持続的に活用することにより環境保全と経済活性化をはかることを目標に、現状と今後の課題を考える場として本フォーラムを開催いたします。
また同時に、有効活用の一環としてエゾシカ肉の食材としての普及を図るため、エゾシカ肉料理の講習会を開催します。
【プログラム】
1. 趣旨説明
北海道大学教授 近藤誠司(コーディネーター)
2.講演
●「エゾシカの現状・北海道の取組」
道環境科学研究センター室長 宇野裕之
●「エゾシカの生態・環境保全・狩猟」
北大大学院助教授 鈴木正嗣
●「一時養鹿の現状と可能性」
東京農業大学教授 増子孝義
●「エゾシカ肉の衛生課題」
(社)エゾシカ協会理事 籠田勝基
●「エゾシカ肉の成分と商品開発」
帯広畜産大学教授 関川三男
●「エゾシカの可能性・提言」
リクルート北海道じゃらん執行役員編集長 ヒロ中田
3.事例紹介
●「阿寒の森林被害とエゾシカ対策」
(財)前田一歩園財団企画係長 山本光一
●「石狩管内のエゾシカの現状」
石狩支庁自然環境係長 端場強実
日 時:11月10日(金)
午後1時から午後4時30分
場 所:札幌エルプラザ ホール
〒060-0808 札幌市北区北8条西3丁目
電話 011-728-1222
想定人数:300人
主 催:社団法人エゾシカ協会
後 援:北海道、札幌市、千歳市、恵庭市、石狩市、当別町、新篠津村、札幌広域圏組合、 独立行政法人中小企業基盤整備機構北海道支部
協 賛:北洋銀行、北海道銀行、ホクレン、札幌市農業振興協議会、(社)北海道商工会議所連合会、ホテルオークラ札幌、宮の森ミュージアム・ガーデン、そば徳、イタリア料理イルピーノ、ごまそば鶴喜、ビストロポワル、ファームエイジ(株)、北原電牧(株)、サージミヤワキ(株)、北泉開発(株)、(有)ユック、馬木葉クラブ、(株)静内食美樂、斜里建設工業(株)
会費等 フォーラム・パネル展は、無料です。直接会場へお越し下さい(先着300名)。
お問い合わせ(社)エゾシカ協会
電話&FAX 011-611-8861
電子メール
<料理講習会>
場所:札幌エルプラザ 調理実習室
時間:午前10時00分~午前11時30分
定員:30人
講師:レストランカミエ総料理長 上條 一
会費:材料実費
問い合わせ/お申し込み(11/7)
エゾシカ協会事務局 井田宏之