毎年、北海道庁がエゾシカの保護管理に関する方針を決定するための鹿の捕獲数、農林業被害、ライトセンサス、ヘリコプター調査、交通事故発生などのデータの解析は、「北海道環境科学センター」を中心に進められています。それと同時に、科学技術庁の重点研究として、「エゾシカの保全と管理に関する研究」が、1995～2000年の５ヵ年間、同センターを含む道立の８つの試験場を中心に実施されており、この度、報告書がまとめられました。

　内容は専門家にとって有益であるほか、昨年、環境省により定められた「特定鳥獣保護管理指針」を各県の担当部門が立案・実施する上でも大変役立つものとなっています。当協会のこれまでの取り組みも「エゾシカ有効活用への道」として同報告書に収められており、今後、単行本としてとりまとめられ、出版される話も進んでいます。

エゾシカ協会ニュースレター第７号（2001年５月15日発行）より