依光良三編、上野真由美ほか著
2,200円+税
四六判並製 244頁
ISBN978-4-8067-1416-3
築地書館
シカの食害はかつてないほど進行している。シカの食害の増加によって、森林生態系の保全、土壌保全など、自然環境全体のバランスを維持することが難しくなっている。本書は四国山地の事例を中心に、シカの食害被害の実態、ヨーロッパと日本のシカ管理の仕組みを解説。これからあるべきシカとの共生、自然環境保護運動を考える。(築地書館ホームページから)
【目次】
まえがき
I 広がるシカの食害と自然環境問題
1 驚きのニホンジカ食害
2 なぜシカは増えたのか
3 シカの生息環境と森林
4 全国のシカ問題の動向
5 新たな自然保護問題
II 四国山地の自然林とシカ問題
1 四国山地の特徴と剣山・三嶺のシカの生態
2 剣山におけるシカ食害問題
3 深刻な三嶺山域の樹木被害実態
4 三嶺山域稜線部のササ原の枯死と再生を考える
5 三本杭周辺のニホンジカによる天然林衰退
6 どう守る三嶺の自然
III ヨーロッパと日本のシカ対策
1 ヨーロッパにおけるシカ類の管理の仕組み
2 日本のシカ対策
3 展望、どこまで自然を守れるか?