齊藤令介著、集英社、1996年

母は子の危険を避けるが、父は身をもって背中で教える、というのが著者の考えだ(もちろん、いろんな人がいるので性別は気にしないでほしい)。
サブタイトル「父と息子の教科書」にしては教える内容のレベルが高すぎ。並のアウトドア・ハウツー本ではない。鉄条網のくぐり方、傷を縫わないですます方法、氷を破って池に落ちたときの対処など、著者の経験に基づいて書かれているらしい。サバイバルで大事なのは、「生への執念を持つ」こと。
さあ、ネット世代の子どもたちはついてこられるか?(2013年9月記)