加藤咄堂著、書肆心水、2006年

死生観の歴史、古今東西の宗教や武士道の死生観など、死生観にまつわる話をまとめている。本文が「死、終に免るべからず、何をか悲しまん。」という古い文体で、意味がわからず苦戦することがある。それだけに、ふつうの日本語の解説が非常に助かる。

意外に結論が明快で、健全なものと不健全なものに分け、本人が死を受け入れることが望ましいとしている。(2016年11月記)