大石孝雄著、東京大学出版会、2013年

ネコ学全般。ネコは「恐るべきハンター」。狩猟能力向上の進化を重ねており、遊びで狩りをする余裕まである。

食物を与えると狩猟意欲が軽減されるらしい(狩猟者も空腹のほうが望ましいということか)。私はエサやり行為は反対だが、エサとなっている在来野生動物の減少を防ぐのに一役かっている面もあるのだろうか(それともただ個体数を増やしているだけなのか)。いずれにせよ、人工移入の外来種が野生で大暴れし、在来種を食べて暮らしている。一方で、コンプライアンス的に無難なカワイイにゃんこ動画がネット上にあふれており、人間は自ら洗脳をつづけ、間接的にネコの生存率を高めている。なんて恐ろしい生き物だ。

東大出版会らしくないカワイイ子猫写真は、コジマから提供されている。(2025年3月記)