一般社団法人エゾシカ協会/伊藤英人
—
by
鈴木健一編、三弥井書店、2011年
古典文学に現れる動物たち。動物たちはいまいち主役になりきれておらず、簡単な比喩のように出てくる程度である。上流階級のみなさんは野生動物をあまり見ていないようで、動物本来の行動よりもイメージが先行している。人と動物のかかわりはややみえてくるものの、動物の生態や狩猟技術の情報は、古典文学に期待できない。(2012年4月記)