一般社団法人エゾシカ協会

Part 3 クリーンキル


クリーンキル

1.確実に仕留める事が出来る距離で撃つ。急所に当たらず手負いにすることは、シカを苦しめるため避ける必要があります。さらに回収に時間がかかると、肉の中にガスや血液が入り、商品価値が著しく低下します。

2.狙撃部位:胸部(横隔膜の前方、心臓、太い血管、肺などの部分)可能であれば・頭(脳の部分、トロフィーも目的であるならばさける)・頚椎(首の骨、脊髄の部分)

 上記のいずれかに当てる自信のない場合は、トリガーを引かない。特に腹部は撃たない(走り回ってから死ぬため、放血の悪い肉となる。さらに胃、腸を傷つけると肉に臭いがつくほか、病原性微生物が肉に付着する可能性がある)。

3.動物がその場で倒れない場合でも必ず追跡して、手負いのまま放置しない

4.仕留めた場所で放血が可能な場合は直ちに、移動の必要がある場合には極力短時間のうちに放血する。(時間の経過と共に放血率が悪くなり、肉質は低下し、商品価値が著しく落ちる)

5.直ちに内臓を摘出する。移動の必要がある場合でも15分以内が望ましい。(シカの血液は凝固時間が短く、短時間の内に放血することができなくなる)。

6.冬期は内臓を摘出したあとに雪を入れて冷やすとよい。運搬後はなるべく早く保冷庫に入れる。

7.胃や腸の部分(腹腔)を撃った場合は、自家用にする。

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