伊藤英人の狩猟本の世界

61.『世界の食文化 3 モンゴル』小長谷有紀著、農山漁村文化協会、2005年

モンゴルはかなりの肉食。乳製品が多様で、内臓料理も豊富。厳しい冬を越せずに死んだ家畜は余さず食べる。調理法は非常に単純。調味料は塩程度、香辛料は使用せず、生食はしない。あまりに単純なためか、レシピは屠畜から始まる。「ヒツジ肉の塩ゆで」では、貴重な血を地面に落とさないように、体内に手を入れて動脈を切り、血を一時的に胸部にとどめる。

61.『世界の食文化 3 モンゴル』小長谷有紀著、農山漁村文化協会、2005年