伊藤英人の狩猟本の世界
135.『盛岡藩御狩り日記』遠藤公男著、講談社、1994年
鷹狩りが中心。藩の古文書から鷹狩り文化、ひいては当時の自然環境を探る試み。
タカは盛岡藩の「特産物」で、幕府のお偉方がくると、ゴルフ接待のように鷹狩りを催していたそうである。
タカ増殖のために、農民をかりだして強引な繁殖管理をしていた。巣管理者に対する罰則がかなり厳しいので、「エコ」という印象には程遠い。結果的に生息地管理がされているものの、現代の参考にはならない。
北海道のワシは「ブランドもの」で、人気があり高値であった。