伊藤英人の狩猟本の世界
162.『生類供養と日本人』長野浩典著、弦書房、2015年
九州を中心とした供養塔・慰霊碑とその由来を紹介し、日本人の動物観を探る。
供養・慰霊の目的は、「殺生の罪悪感からの解放」と、「タタリ鎮め」としている。日本人には、動物は身近で、西洋のオオカミやクマのように恐ろしい存在ではない。それで死後も人間のように扱うのであろう、と著者は推測している。
「供養」は仏教用語なので、宗派を選ばない「慰霊」が増えているらしい。
九州を中心とした供養塔・慰霊碑とその由来を紹介し、日本人の動物観を探る。
供養・慰霊の目的は、「殺生の罪悪感からの解放」と、「タタリ鎮め」としている。日本人には、動物は身近で、西洋のオオカミやクマのように恐ろしい存在ではない。それで死後も人間のように扱うのであろう、と著者は推測している。
「供養」は仏教用語なので、宗派を選ばない「慰霊」が増えているらしい。