伊藤英人の狩猟本の世界
156.『北蝦夷図説』間宮林宗著、名著刊行会、1979年
サハリンを歩いた間宮林蔵の著。原書の刊行は1855(安政2)年以降。
1〜4巻を原文のまま収録。原文でない本は挿し絵が浮世絵師の作で評判がよくない。オロッコ夷(ウィルタ)、スメレンクル夷(ニブフ)などの少数民族の記述がある。字が難読で、カタカナ地名もわからないため苦戦を強いられる。
トナカイがよく出てくる。カワウソとキツネのくくりワナの絵がある。交易では小型獣の毛皮を提供してきたようである。
衣食住では毛皮のほかに、鮭皮と樹皮を使用。