伊藤英人の狩猟本の世界

54.『活人剣』流郷壺月著、大阪出版、1979年

剣道も狩猟と同じで、よくないイメージが先行しているようだ。しかし、剣は殺戮のための道具ではなく、自分を守り、無用な戦いを避ける道具であると著者はいう。狩猟とて「殺す」のが最終目的ではない。そのあと、相手の命を、いかに「生かす」かという仕事である。

『活人剣』流郷壺月著、大阪出版、1979年