寒川光太郎著、山音文学会、1973年

『熊』(日本交通公社、1949年)の復刻。王者ヒグマと、互角くらいの開拓期の人間との戦いの物語集。どちらも大自然の中で、いきいきと暮らしている。人間と牛馬が凄惨な目に遭いながらも、ヒグマは完全な悪として敵視するのではなく、常に敬意と愛情がある。アイヌは勇敢で打たれ強い。重傷を負っても熊脂で治す。(2023年2月記)