生田武志著、筑摩書房、2019年

人間の、動物に対する、あるべき姿を探る。かわいくておいしい。この矛盾した感情を抱え、どうあるべきか。自分の誇りある生のため、どう付き合っていくか。動物関係の幅広いテーマを扱う至極真っ当な正統派動物論であるが、よせあつめ感や「机上の空論」感を受けないのは、ヒトと動物の接点の例が身近なために、他人事でなく自分事として問題をとらえやすいからではないかと思う。
豊富な参考文献には、
など、このサイトで紹介してきた私のイチオシが並ぶ。蔵書が似ているかもしれない。(2019年11月記)